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龍の子太郎 [児童文学]

松谷みよ子さんの「龍の子太郎」を読みました。

龍の子太郎 (子どもの文学傑作選)

龍の子太郎 (子どもの文学傑作選)

  • 作者: 松谷 みよ子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1995/09
  • メディア: 単行本
信州に散らばって伝わる小泉小太郎や小太郎の伝説などの再話です。

アニメかなにかの記憶でしょうか、三匹のいわなをひとりで食べたために龍になった母親は、赤ん坊の太郎を育てるために自分の目を与え、盲目となる、そんな悲しい話しか覚えていなかったので、通して読んでみました。
龍になった母親をさがしに旅へ出た太郎の冒険物語は意外に明るくおもしろいものでした。

ただ、山をつぶして大きな湖の水を海へ流し、広々とした田を作る話は、今を生きる私には違和感がありました。湖の生き物たちはどうなってしまったのだろうと思いました。
山のせまい耕作地でひえやあわを作っていたころは、広い田で米を作ることは豊かさへの道だったわけで、実際、八郎潟や諫早の干潟などが埋め立てられ農地になりました。
現代の農業問題や環境問題を考えると複雑な読後感でした。

第1回講談社児童文学新人賞
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